*warm place*



*映画後?捏造設定ネタバレなし
*これはキリスケの考えたロックオン・ストラトスの終末です
*超短文


許せる方のみど〜ぞ




暖かくて柔らかいものに包まれて夢を見る。

心地良い静けさと
柔らかな光
足元の暖かい水
そこに浮かぶ無数の花々

ただそこでまどろんでいるだけだった。
自身以外から発する波紋に気付くまでは。

「ライル」

優しい声。
広がる波紋。

「ライル」

声の主は横たわる俺の傍に膝をついた。

「ねぼすけ」
「…にー…る?」

そっと抱き起こされてそのまま腕の中に閉じ込められる。

「にいさん…ひさしぶり…?」
「…あぁ、そうだな」
「げんき、そうだ…」
「元気だよ。お前は?」
「……わからない…」
「…大丈夫、俺が元気なんだからお前が元気じゃないわけないだろ?」
「そう…か。それもそうだな…だって俺達」

双子だから。
元は一つの魂だから。

サラサラと花が流れていく。

「あたたかい」
「ここは心地良いか?」
「…兄さんの、腕の、なか…が、心地良いんだ…」
「そうか…」

暖かい水の中に浮いているのも悪くなかった。
だけどこうして片割れと胸を合わせている方がずっと心地良い。

「よく頑張ったなぁ」
「…え?」
「お前は凄いよ。お前は生きた。生き抜いた。がむしゃらなまでに」
「…兄さんだって、がむしゃらに生きただろ」
「はは、ちょっとニュアンスが違うな。俺は未来のためにと思いながらも、過去から目を逸らせなかった。お前は過去を連れて、未来を見据えた」
「…よく、わかんね…」
「お前は生きたんだよ、生きるという願望をもって、力の限り。終焉と呼ぶよりは誕生へと向かって」
「…兄さんは…違うのかよ…」
「俺なりに精一杯生きたさ。あの時に残された俺の魂はお前が連れて行ってくれた、未来へ」

優しいエメラルドグリーンの粒子が俺達の周りで煌めく。
優しいその粒子は、せつなの…

「せつな…刹那…」
「アイツは俺達以上にがむしゃらできかん坊だったなぁ」
「そうだな…はは…せつなのひかり…あったかい…」

身体を抱く両腕に力が篭った。
繋ぎ止めようとするように強く抱くのに、語りかける声は寝かしつけるように穏やかだ。

「そろそろ寝るか?ライル」
「ず、と…寝ていたような、気がするんだ…」
「もっと深く、夢も見ないくらい深く眠ろう。俺と一緒に」
「兄さんと…?」

それはとても甘美な言葉だと思う。
薄く開いていた瞳を閉じた。

「兄さんとなら、もっとあったいな」
「あぁ、そうとも」

全く力の入らなかった両腕が動き出す。
兄の背に両腕を回し、自分から縋り付くように抱き着く。

「ねむい…にいさん…」
「寝よう、ライル」
「……にいさん…」
「次に目覚める時は、何があってもお前の手を離さない。そう誓うよ」
「俺も、だ」
「二人で手を繋いで生きよう」
「あぁ」

確かに感じる絆の糸で、お互いの右手と左手を繋いで。



暖かい光の粒子がカタチになって、刹那の気配を感じた。
俺達二人の肩を抱き、囁く。

「また会おう、ロックオン・ストラトス」

瞼はもう開かないから
二人で笑って返す。





身体が沈む
暖かい水の中へ
花々に囲まれ護られて







「お休み、ライル」
「お休み…ニール」







魂はまた一つに融解する。









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ライルの最期は優しいものだといいなと思います。

このライルがいる場所は、二期EDのソランがガンダムを見上げているあの場所です^^
あそこはとても暖かい場所だと思いました…

兄さんはあの場所でライルと生まれ変われる日をずっと待ってた。
もう一度双子としてやり直したいから!
今度は手を離さないで幸せになってほしいんだニルライには!!!

このライルは戦場で散ったのか天寿を全うしたのか定めてないです。
自由に捉えていただけるとと思います^^

このSSは私の超捏造妄想ですので、あしからず!




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