*ブラザーコンプレックス6*
*パラレル設定
*商社マンライル
*アレマリだったり
許せる方のみど〜ぞ
アレルヤの緩みきった顔が恨めしい。
途中で買ったコンビニ弁当をつつきながら、アレルヤをじとりと睨んだ。
「なんですか、ロックオン。僕にだって惚気る権利はありますよ」
「むしろ貴方は彼の話を積極的に聞くべきだ」
「……うぐぅ」
昼休憩の真っ只中、アレルヤはつい最近出来た彼女からの愛妻弁当を見せびらかしてきたのだ。
「早起きして作ってくれるんです、いいでしょう」
「…ライルだって飯くらい作ってくれるわい」
「知ってますよ。見て下さいこのウィンナー!可愛いでしょ!」
他人の惚気話を聞くのがこんなにイラつくものだとは思わなかった。
いや、アレルヤから彼女の話を聞くのは初めてではなく、むしろ恋の境遇も似ていたから親身に話を聞いてきた。
だがしかし、自分の恋人がしないことを他人の恋人がして、それを自慢されると ……
「イッラつくぜ…」
アレルヤが幸せそうに弁当を食べるのは、こちらも嬉しいことは嬉しい。
手元のコンビニ弁当を見て、溜息をついた。
「はぁ?弁当ぉ?」
「そう!ライルの愛妻弁当が欲しい!!」
帰宅するなりそう叫べば、ライルが思いっきり嫌そうに顔をしかめる。
「バカじゃねーの、そもそも妻じゃねーし」
「ライルが作ってくれた弁当が食べたい!」
「飯作ってんだろ俺だって」
「飯ももちろん最高だけど、弁当がいいんだ!」
「却下、大体俺だって仕事ある」
「らぁいぃぃるぅぅ〜」
泣きついてみるが、ライルの反応は変わらず冷ややか。
「早く着替えてこいよ、俺腹減った」
「うぅ…ライルのバカ…」
「アンタ飯抜きにすんぞ」
「すぐ着替えてくるぜ!」
これ以上ライルの機嫌を損ねるワケにはいかず、そそくさと自室に駆け込んだ。
明日が休みということもあって、二人でビールを呑んでほろ酔いのまままったりと風呂に浸かる。
「なぁーあ?らいるぅ」
「ん〜?」
「…弁当、やっぱダメ?」
「しつけぇな…」
「だって…アレルヤが羨ましい…」
ほんのり赤く染まったうなじに唇を寄せながらぼやいた。
「アレルヤ?」
「アイツ、最近長年の恋が実ってさ…彼女が毎日手作り弁当をさ…」
「…アイツ彼女いるんだ…」
「…そこじゃなくて、ちゃんと俺の話を聞きなさい」
「あーはいはい」
うなじにキスマークを散らしても、最近はあまり怒らなくなった。
そこに幸せを感じながら、更に体を擦り寄せる。
「自慢するんだ、愛妻弁当。可愛いタコさんウィンナーとか」
「そりゃあ女の子は料理して男の心をこう、グラッとさせるっつー狡猾な手段をだな…」
「お前さん夢がねぇな!」
「あんま口に合わなかった時の対処とかでどんだけ苦しんだか」
「…まぁな…。って、そうじゃねぇ、ライルの弁当なら確実に旨いし!」
「当たり前だ」
くるりと振り向いたライルが、悪戯げに微笑みキスをくれた。
濡れた髪と、上気した頬が欲を煽る。
「ラ、ライル…」
「早く出ようぜ?のぼせちまう」
「そうだな」
暗に誘われているのだと理解すれば、俺の頭から弁当のことは抜け落ちていた。
「んぁ、あ、うっ…」
適当に拭いた髪の毛から、雫が散る。
先程バスルームでつけたキスマークを舌でなぞった。
「ライル…気持ちい?」
「ンッ…んぅ、い、い…」
「あー…ホントお前…可愛い…」
幾度となく抱いた身体は、俺に応えるように敏感に反応を示す。
ライルはセックスの時はわりと素直だ。
「ひぅ、あっ…あ!」
「ん…久しぶりだから、固いな」
ローションを塗り込みながら指を挿し入れれば、嫌がるようにソコがキツく締まる。
抵抗は最初だけ、指の付け根まで埋めてしまえばこっちのもんだ。
「はぅう…うわ、あぁ、っく、兄さっ…」
悩ましげに身もだえ、熱っぽく名前を呼ばれる。
「ライル…あぁ、も…やべ…」
「はっ、あ…あ、あ、ン!や、そこっ、あ…!」
「気持ち良いだろ、腰揺れてンぞ」
「言う、なぁっ…!ひっ、あッ」
しつこいくらいに慣らすのは初めての時から変わらず。
負担を減らすのはもちろん、ライルの余裕を全て剥ぎ取り、可愛い可愛いおねだりが聞きたいがためだった。
「やだ、やぅっ…にい、さんっ…も、ヤ…しつっ…こ…!」
「ちゃんと慣らさないと、辛いだろ?」
「もっ、い…!充分だ!」
「ふぅん?」
「あう、ア、あっ…ら、からっ…も、いれっ…」
「ン〜?なに、ライル」
「〜ッ…早っ、く…!いれてよ、兄さんっ…!」
顔を真っ赤にして、必死に俺の腕に縋り付くライルが愛おしい。
優しく瞼にキスをしてやる。
「オーケイ、力抜いて…」
「んっ…ン…」
「っ…く、は…」
「あ、う!や、それ、あああ…っ」
ぐりぐりと円を描くように腰を押し入れれば、嫌々と頭を振って喘いだ。
「ライル、好きっ…」
「んひゃ、ハッ、あ、ああ、アッ」
「愛してる…すげ、好きだからなっ…!」
「ん、んっ、し、しって、るっ…んぅっ!」
「ライルは?俺のこと好き?」
ライルは一瞬戸惑った後、俺を抱き寄せてしがみつき、耳元に囁く。
「す、好き…」
「…っ、ん、ありがとな、ライル」
その一言だけで、俺の心は甘い痺れに満たされた。
ライルがこの腕の中にいる
ライルの中に俺がいる
ライルの奥深いところまで立ち入ること許してくれる
「…幸せっ…」
何度身体を重ねても、薄れることのないこの想い。
言葉では伝えきれないから、想いを篭めたキスを顔中に降らせた。
「あう、あっ、は!も…にい、さ…あ、うくっ、イ、ぁあ…イっちゃ…!」
「イ、けよ…っく、ぅっ」
「ぅあ、あ、あああっ!!」
ライルが背を弓なりにしならせ、達する。
中の収縮に煽られて俺もライルの中に熱を放った。
幸せな倦怠感に包まれ、微笑んだライルとキスを交わす。
それから数日後の日曜日、ライルは休日なのに俺は仕事が入っていた。
そんな時はいつもライルを起こさないようベッドから抜けだして、適当に朝食を食べて出掛ける。
この日もいつも通り、セットした目覚ましのワンコールで目を覚ました。
「っ、くふ〜〜〜〜」
すぐさまベルを止め、ベッドから抜け出て伸びをする。
そしてふと、違和感に気付いた。
「あれ?ライル?」
隣にあるはずのぬくもりがない。
もちろん姿もない。
トイレかな、と思いながら洗面台に向かい、途中のトイレのドアを少し叩いてみた。
反応は返ってこない。
トイレじゃないなら喉でも渇いて、キッチンで水を飲んでいるのだろう。
そう決めつけて、まだ靄のかかる頭を覚ますべく、冷水を顔にぶっかけた。
「………へ?!」
「おー、おはよー兄さん」
「ラ、ライル?なんで…てか、うえぇ?!」
「朝飯ハムエッグとトーストだから。はい、コーヒー」
「あ、ありがと…う?」
キッチンで料理のいい香りをさせているライルを見てびっくりする。
リビングの机の上にはすでにサラダがあった。
「座れって、あんま時間ないんだろ?あ、トースト、ジャムいる?」
「えと、ハムエッグ挟む」
「オーライ」
自分は寝坊でもしたのか、もしくはまだ夢の中?
まだ信じられない気持ちのまま、目の前に並べられた朝食を見て溜息を零す。
「いただきます」
「どーぞ」
コーヒー片手に俺の前に座ったライルに促され、トーストを一口かじれば、香ばしい旨味が口中に広がった。
「…はふ、うめぇ」
「なんだその顔、なんで涙ぐんでんの」
「いやぁ、夢じゃないんだなこれ」
「人がせっかく早起きして作ってやったのに、夢なワケあるかバーカ」
「だよなぁ、ごめんな。ありがとライル、愛してる」
「っ…余計な一言つけんなって」
「一番大事なとこだよ!」
「あーはいはい、さっさと食えよな」
そう言って、ライルは席を立ってキッチンへ向かう。
幸せな気分に浸りながら全てを平らげ、食器をキッチンへ持って行った。
「あれ?お前の朝ご飯?」
「………遅刻すんぞ、歯磨きは?」
「あっ、だよな!やべぇちょっとのんびりし過ぎた!」
ライルの手元に並んだ一人前のおかずの数々はすぐに忘れ、慌てて洗面台に向かう。
身嗜みを整えて、自室に飛び込み服を引っ張り出して着替えた。
仕事用の鞄を引っ掴み、バタバタと廊下を走る。
「ライルー!行ってくるぜ!」
「あー兄さん待って」
「んー?」
玄関のコルクボードに掛かっている車のキーを取りながら振り返ると、紙袋を持ったライルが立っていた。
「………おらよ」
「へ?何?」
「……アンッタは…!なんでたまに悪意を感じる程鈍感なんだよ!」
「へ?!え、え?悪ぃ、な、なに?」
顔を真っ赤にしたライルが、紙袋を乱暴に俺の腕に押し付ける。
「弁当!朝飯のついでに作ったの!!」
「…ッ…!あ、」
「さっさと行け、バーカ!」
「ライル!」
踵を返したライルの腕を逃がさないよう強く掴み、引き寄せた。
ライルの身体を腕の中に閉じ込める。
「に、兄さっ…」
「すげー嬉しい。幸せっ…ありがとライル」
「…そんなに嬉しい?」
「ん、ヤベー。嬉し過ぎる」
「…そか、良かった」
ライルの表情がふにゃりと緩んだのを見て、俺は思わず唇に噛み付いていた。
「ンッ…!」
ライルの咥内をたっぷり堪能してから唇を離す。
「…兄さん…」
「行ってきます」
「ん、行ってらっしゃい」
幸せなほくほく気分のまま車に乗り込み時計を見ると
「あ〜もうこれ遅刻決定だな〜ははは」
今の俺ならティエリアのしつこい説教も怖くない。
意気揚々とアクセルを踏んだ。
「見ろよコレ〜〜〜」
「うわぁ、すごい緩い顔してる」
「先程のお説教が全く効いてないようですね…」
「ライルの愛妻弁当っ!やばくねー?!可愛くねー?!
見ろこれタコさんウィンナーだぞマジかこれマジで入れてくれたのか!」
「俺達がいなくても一人で見て喋って楽しんでるな」
「もの凄い一人言だね」
雑誌やテレビの番組で見るような、まさしく愛妻弁当!
な中身に頬の筋肉は緩みっぱなしだ。
その上究極に美味い。
「ライル〜〜〜俺幸せ〜〜〜〜」
「なんか僕…愛情値の高さとかで負けた気がするよ」
「気にするなアレルヤ、あれは異常だ」
「あぁ、お前が普通だ」
「ありがとう、二人とも…」
「ライルー美味いぜお前の弁当!あぁライルー!幸せ〜〜っ」
なんて幸せな毎日!
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ブラコンシリーズ第六弾(笑)
久しぶりのエロです。
ライルはすっかり兄さんとの夜に慣れた模様でございます(爆)
ライルはうまくツンデレを使いこなしてると思われます…^^;
そんで兄さんはニブチン。ライルとのことになると鈍くなる。
ライル自身のことには敏感な上に過剰反応を示す兄さんです