*ブラコン・初夜編〜当日!*



*パラレル設定
*商社マンライル


許せる方のみど〜ぞ





残業になるどころか、いつもより早く仕事が終わり、鼻歌交じりで車を走らせる。

『もう帰れる』と送ったメールのライルからの返信は、『俺は帰りいつもくらい』でも全然気にならない。

途中で飛び切り美味しいワインを買おう!
久しぶりにライルと二人でキッチンに立って料理して、いちゃいちゃしながら食べるんだ。

恋人になれただけで飛べるくらい幸せだったのに、今夜は更に前へ進もうとしている。
幸せが尽きることはなく、頬の筋肉は緩みっぱなしだ。

最愛の人と繋がることができる。
幸せ過ぎる!これをどこぞの人は死亡フラグなんて呼んでたり。

フラグ?そんなもんへし折るのみだ!
ライルを残して死ねるかよ!
あぁでもライルは一日でもいいから俺より長生きして欲しいなぁ。

良い子の皆さんは大変危険ですので、運転中は運転に集中しましょう。

何事もなく無事我が家に辿り着いた俺は、いの一番に干しておいた布団を取り込んだ。

大丈夫、まだお日様の匂いがする!















「ただいまぁ」
「お帰りライル!」

玄関で愛を込めた抱擁。
ライルの腕も素直に背中に回った。

「疲れたぁ…」
「お?忙しかったのか、今日」
「うん…まぁ。残業とか有り得ないからすげー頑張った…」
「そうかそうか、ありがとなぁ」
「別に…」

赤くなった耳と首筋を見て、頬が緩む。
可愛い可愛いライル。

「とりあえず風呂行っとくか?」
「え、でも飯一緒に作るって…」
「先に用意しとくからさ」
「……わかった、早くでるから」
「ん〜や、だめだめ」
「へ?」

身体を少し離して、額に額をつけてウィンクをする。

「身体の隅々まできれーに洗えよ?」
「……っ!!」
「ふふ、ほら行ってきな」

顔を真っ赤にしてフラフラとリビングの向こうに消えていくライルが、完全に視界から消える前にぼそっと呟いた。

「…色ボケ」
「お?なんか言ったか?」
「なんもー」





さて料理、と気を取り直して目に入ったものは、ワイン。
自分が買ったものはすでに冷蔵庫の中にあるはずだ。

ではこれは?

バスルームを遠慮なく開ける。

「ラーイルー」
「うおわぁああぁっ?!」
「わ、悪い。あのさ、このワイン、ライルが?」
「え?あ、うん。帰りに買った」
「そっか、サンキュー!」

ライルも同じことを考えていたらしい。
しかも銘柄もぴったり同じもの。
年代が少し違うくらいだ。
双子ミラクルってことでニヤニヤしながら冷蔵庫にしまう。

もう、一日中ニヤニヤしっぱなしでいい加減頬の筋肉が痛い。













「こぉら、ライル!飲み過ぎだ!」
「にーさんだって呑んでんだろ〜」
「そーだけど…」

二人でワイン二本空けるのはさすがに飲み過ぎだった。
しかし、この先を思うと呑まずにいられるか!というのがライルの心境なんだろう。
俺だって少なくともそう思ったから呑んでるワケで。

前後不覚のライルを抱くのは些か気が引ける、というワケで残りの酒は俺が一気に飲み干す。

ライルから抗議の声が上がったが無視した。

「ふはー、よしライル。俺は風呂行ってくるから、ゆっくりしてろよ」
「ん〜〜…ん」

風呂で俺が頭を冷やしているうちに、ライルも酔いを少しは冷ましてくれるといい。



記念日なんだ、曖昧な記憶で終わりたくないからな!







「…ライル?うそ、寝ちゃった?!」

ソファーの背もたれにぐったりと沈むライルを見て、思わず大声を上げる。
ビクリと肩を震わせたライルは、抱きしめていたクッションから顔を上げた。

「あ、お、起きてた?」
「……ん」

これは相当緊張しているな、と悟った俺は、とりあえず隣に座り肩を抱く。

「ワイン、美味しかったなぁ」
「兄さんのヤツのが美味かったよ」
「ライルが買ってくれたヤツも美味かったって」

何気ない会話をしながら、ライルのふわふわの頭を撫でて緊張を解すよう促した。
徐々に解れてきたライルは、甘えるようにスリスリと頭を俺の首元に擦りつける。

「はは、くすぐってぇ」
「にーさん…俺、歯磨きしてきた…」
「ん?」
「……だから、キス、しろよ」

顔は真っ赤。
ライルからキスの所望を受けて、喜び勇んでキスをした。

深くはしない、想いを伝えるためのキスを顔中にしてやる。

「…兄さん…好き、だからな…」
「うん、俺も愛してるよ」

最後に潤んだ瞳にキスをして、耳元にそっと囁いた。

「……ベッド、連れて行っていいか?」

ライルは答える変わりに俺にしがみついた。











「は、ふ、兄さん…あ、あっ」
「ん、ライル…いい匂いする」
「…いつもと、変わんねーけど…」

鎖骨を舐めながら感じたライルの匂いは、なぜかとても甘ったるい。
これも状況による錯覚だろうか?
人間てわりと適当にできてんな。

「やっぱ、美味そう、お前の身体」
「うっ…わ…ま、待て…」
「待てない、けどなるべくゆっくりするから、許して」
「……う、ん」

舌を下降させていき、へその回りを舐めると、ライルから嬌声が上がった。

「んぁっ!」
「ココ、弱い?」
「知らないっ、あ、バカ」
「ん〜、可愛いなぁ」

へその中に舌を入れると、ライルの呼吸が引き攣る。
痙攣したように震える身体を撫でて宥めた。

「ちゃんと息しろ、力抜いて」
「…っかってる…けど…」

落ち着けるために唇にキスをして、ライルの意識をそこに奪いながらそっと下半身に手を伸ばす。

「うっ!!」
「わり、驚いた?」
「…うー、平気…」
「じゃあ、触るぞ」
「ん…」

優しく優しく、勃ち上がったそれを撫でた。
生々しい欲望のソレを見たい、けど、ライルのためにキスを続けて緊張しないようにしてやる。

酸欠ギリギリまで続けて、唇を離せば虚ろな瞳でライルが呼吸を荒げていた。

「ライル、気持ち良い?」
「…きも、ち…」
「良かった」
「…俺も、兄さんの触る…」
「え、あー…嬉しい、けどまた今度な?」
「なんで…」
「今日は俺にリードさせろって」
「あ、んやっ」

上体を起こしかけたライルを押さえて、乳首を舐める。

「風呂ん時…ずっと気になってて…」
「あ、うっ、そんなとこ…女じゃねー、ぞっ…やめ、」
「だって美味そうなんだもん」

さすがにまだくすぐったいだけらしいが、開発してけばいいわけで。
乳首を唇に挟みながら下半身で手を動かす。

「ん、んぅ、あ、や、やっ…」
「一度、イくか?」
「はふっ…ん、んー」

先端をグリグリと刺激すると、ライルは背をのけ反らせて呆気なく達した。

「ひは、はっ…はー…兄、さん…」
「……よっ、こらしょ」

サイドテーブルに置いておいたクリームを手にとると、ライルが軽く首を傾げる。

「…なに?それ」
「あ、んー…クリーム」
「うん…で?」
「やー、だからその…ココにさ」
「うわぁ?!」

ライルの奥まった場所に指を這わせると、ライルは目を見開いて悲鳴を上げた。

「っ……え、えっ…と」
「あー、だから、潤滑油」
「あ、あー…そう、だよ、ね」
「おぉ…」

なんとも形容しがたい雰囲気が流れ、さてどうしたものかと固まっていると

ライルがポツリと呟いた。

「…やっぱ、俺が、その…ヤられる、方…ってこと…?」
「は?」

なにを、今更?
今更過ぎる言葉に思いきり?マークが頭上に浮かぶ。

「…だって、俺も男なのに…」
「………あ〜〜…ライルは、俺に抱かれるの嫌?」
「…………い、やじゃ…ねーけど…」
「けど?」
「…いや、うん、いいんだ。とりあえず兄さんの好きにしてくれ」
「…オーケイ、目茶苦茶愛してやるぜ!」

ライルの葛藤はわからなくもないが、ライルが俺を抱く側になるのは想像もつかない。
いつか、求められたらそれはそれで嬉しいけど。

「んっ…う、気持ち悪ぃー」
「まぁまぁ、我慢してくれな」
「…は、あ…なんか、うー…変な感じ」

ライルは胎内で蠢く指に違和感を感じている。
痛みはないようで何よりた。
丁寧に慎重に、ライルを怯えさせないように、クリームの滑りを借りて中を解す。

「あ、はぁっ、あ、あ、う…う、あ、やっ…なん、だコレ…あ、兄さん、熱い、んだけどっ…」
「そうかー?」
「う、んっ!んあ?!や、止め、抜いて!なんかやだ、やっ」
「ん〜」

前立腺を掠ったのか、ライルの腰が跳ねた。
確実な性感帯を刺激されたことによってか、媚薬効果なるものが如実にライルの身体に浮かび上がる。

「ひぁ、なに、やぁっ」
「…うあ…すげーエロイ…可愛い…」

乳首はピンと立って、触っていない前からもだらし無くよだれが溢れ出した。
いきなり訪れた変化についていけないライルは、嫌々と頭を振る。

「やだぁっ、兄さんっ」
「大丈夫だから、落ち着いてライル」
「だって、おかしっ…!俺おかしいっ…!そんな、とこっ、で…」
「聞いたことないか?ケツにも感じる場所あるんだよ、だからライルはおかしくなんてねーよ?」
「はぅ、あっ!あ…ほんと?」
「ほんと、だから大丈夫、な?ライル」
「…ん」

初めてなのにこんなに感じてくれてるのは、薬のせいというのもあるけど…
ライルが素直に快楽を追ってくれればもっと気持ち良くなれる。

「俺に任せろ、ライル。絶対後悔なんてさせねーから」
「…ん、わかっ、た…」
「俺の指、ちゃんと意識して?」
「ふ、ぅっ」

中がきゅう、と締まる。
二本目を挿し入れても拒絶はされなかった。

根気よく慣らすこと数分。
ライルにいきなり髪を引っ張られた。

「いで!な、にすんだよっ」
「はぁ、はっ、う…も、もういい!も、いいからっ…兄さん、入れ…なよ…」
「っ、ま、まだだ!もっとちゃんと慣らしてから」
「じゃ、あ…そんな、顔すんな、バカ…」
「へ?」

のびてきたライルの指先が眉間に触れていつの間にか寄っていた皺を伸ばす。

「我慢、すげーしてます、みてーな顔」
「……そりゃ、すげーしてますからね…」
「だから、俺はもう平気っぽいから…いいよ、兄さん」

可愛らしくキスをされて、俺の我慢ももう限界を突破した。
焦る気持ちをなんとか落ち着かせる。

「わかった、わかったから…あんまり煽ンな」
「兄さんノロマだから、煽ってやんねーとさ」
「言うねぇ」

ズボンの中で息苦しそうにしていたそれを取り出し、さっさと薄いアレ(ローション付)を装着した。

ライルの腰の下にクッションを入れる。

「足、上げるぞ」
「ん…」
「……あー、くぅ…っ、幸せ!」
「に、兄さん?」
「やっと一つになれるな、ライル」
「……!…な、やっとだな」

ヒクつくそこに自身を宛てがう。

「愛してるよ、ライル」
「俺もだ、兄さん」

キスをしながら、ゆっくり腰を進めた。
入る瞬間にライルの身体が強張ったが、なんとか先端は入る。

少し様子を伺った。

「…大丈夫か?」
「……は、もっ、バカ!と、止まられた方がっ、辛いっ」
「え?!ま、まじで?!悪い!」
「く、ぅううっ、ん!ぃあ!」

痛みを耐えるライルには申し訳ないが、その顔目茶苦茶エロイです。
媚薬効果は絶大で、快楽に従順なライルの身体は簡単に溶けていった。

「く、あ、キツ」
「ふぅっ、にー、さっ…あ!あぁあっ、そこっ…やぁっ!」
「ココ?気持ち良いんだろ?」
「あ、ああ、やだやだ…兄さん!お、れ、俺っ…変になるぅっ…!」
「いいよ、見てるのは俺だけだから」
「ひぁ、うああぁ…兄さん、にいっ…ん、にぃ、る…!」
「ライル…」
「ニール、にー、るっ!」

久しぶりに呼ばれた自身の名前。
中は俺を離すまいと締め付けてきて、ライルの腕もしっかりと俺の背に回っている。
嬉しくて幸せで、どうしようもない。

「ライル、愛してるっ、も、離さねーからなっ?」
「はぁ、ひは!あっ…好きに、しろっ…んぁあっ」

いつの間にか理性は飛び、絶頂を求めて腰を打ち付けた。
ここでライルから少しでも痛みの混じった声が出ていたら、歯止めが利いたかもしれない。

でもだらしなく開くライルの口からは、甘い甘い嬌声しか零れなくて

「ライル、らいるっ、あ、もっ…イ、くっ」
「んくぅぅっ、あ、ぃぁああ!」

無我夢中でライルを喰らう。

「ひ、ああああっ」
「ふ、くぅっ…」

ドクリと、ライルが達した。
それに伴い中がキツく締まり、絶頂へと導かれる。

「は、う…イ、た…」
「はう、あ、はっ…兄さん…」
「………繋がってるな、俺達」

改めて、そこを見下ろした。

「…あぁ、」
「幸せだ、すごく」
「んー、満ち足りた、感じ…」
「ライルもそう想ってくれたのか?」
「は?当たり前だろ…俺も兄さんが好き、そう言ったじゃないか」
「……えへへ、幸せだなー」
「ッッ…ちょ、この雰囲気でなんでデカくしてんだっ」
「え?あーいや、ライルが可愛いからムラムラっと」
「エロ兄!」
「すみません…。連続は、やっぱ辛いよな。今、抜くから」
「あっ、まっ…」

ライルの両足がガシリと俺の腰に巻き付く。
びっくりしてライルを見詰めると、自分でも驚いたらしく口を開けてポカンとしていた。

「ら、らいる?」
「…ぅ、クソ…もっかい、付き合ってやる…」
「えっ」
「だーもう!男ならしのごの言わずにやれよ!」
「お、おう!」
「まだ身体が熱いんだよっ…なんか、まだ、足りないんだ…」
「…ライル!」

それはきっと媚薬成分のせいです!
心の中で土下座しておく。

ライルからのせっかくのお誘い、断るわけもなく。
むしろ収まりもつかない。

「愛してる!」
「わかっ、た…から」

言っても言い足りないほど、お前を愛してるんだ!

二度目の絶頂も、相変わらず幸せで満ち足りた気分になる。
本当に、俺はコイツを死んでも離してやれそうにないな…















「大丈夫かよ…」
「大丈夫に、見え、か?」
「いえ…」

翌日目覚めたのは、正午を軽く回っていた。
ライルはぐったりベッドに沈んでいる。

「飯…食える?」
「……こ、けーぶつ…は、無理、かも」
「オッケー、じゃがいもスープ作るな」
「…兄さん、俺も…」

立ち上がろうとした俺の服を掴み引き留めた。

「コラ、身体言うこときかないんだろ?いい子で待ってなさい」
「やだ、俺もリビング、連れて、て」
「ダメだ、すぐ作って持ってきてやるから大人しく…」
「やだやだ、一人にすんなっ…」
「…!!」

ぎゅう、としがみついてきたライルに心臓が高鳴る。
なんのサービスだコレは。

「ラ、ライル?」
「……兄さんと、いたい。今日は、ずっと」
「…うん、うん!わかった!」

なんて可愛いんでしょうか俺の恋人!
俺も使い過ぎて地味に痛む腰に鞭を打ち、ライルを毛布ごと抱き上げる。

「わっ」
「リビングのソファーで横になってろよ?」
「……ん」

さすがに同じ体格の男を運ぶのは厳しいが、そこは溢れる愛でカバー。
対面キッチンだからリビングのライルも俺を見ることができる。

気怠げだが熱い視線に頬が緩むわ手元は狂うわ大変だった。

「はい、アーン」
「…あー」

雛鳥のように口を開けるライルが愛おしい。
もうなんもかんもが輝いて見える。

愛って素晴らしい!

「ライルー、やっぱ俺、すげー幸せー」
「俺も、幸せ」





弟を愛し続けること年齢分。
やっとその愛を受け取ってくれたコイツに、今度は死ぬまでの幸せを注ぎ込もう。





家族として、兄として、男として、恋人として

俺はライルを愛してるよ!













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ブラコン終わった〜〜〜(安堵)

わりとグダグダになりました申し訳ナス…!!
う、上手くいく初めてなんてあんまりないもんですよ!
グダグダとなっても本人達が幸せならそれで大成功なんですよ!!

難しいな…エロって…!
キリスケは苦しみながらも楽しかったです!!
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!^^

ブラコンシリーズは小ネタでチラホラと続くと思います(笑)


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