拍手お礼SS  刹ニルライ *夏の1ページ*



1番暑いと言われる昼下がり。
食休みを終え、いつものようにストレッチをしていたところにインターホンが鳴り響く。


ドアの外には見慣れた顔が二つ、もの凄く怠そうに立っていた。







「よぉ、刹那!」
「どーも…」
「ニール、ライル。どうした?」
「なんでアンタ汗だくなわけ」

ライルが嫌そうに眉を寄せる。
そういうライルも額から汗が流れていた。
ニールは首にかけたタオルで汗を拭きながら笑っている。

「お前さん…まさかこのクソ暑い中クーラーつけてないとか言わない、よな?」
「つけていない」
「「マジで?!!」」

揃った悲鳴に顔をしかめると、二人は嘆くようにお互い手を取り合う。

「変人がいるよ兄さん…」
「いや、超人かもしれない」
「どっちにしろ変だ」
「そうだな、ライル」
「なんなんだ…一体…」
「クーラーつけてないだけであるっちゃあるんだよな」
「あぁ」

二人は顔を見合わせ、ニヤリと笑う。

「「今日泊めてくれ!」」

またしても揃った声に、俺は目を瞬かせた。







「ふーあーーー、極楽…」
「悪いなぁ刹那」
「いや、構わないが…」

朝、あまりの暑さに目覚めた二人はクーラーが壊れていることに気付いたらしい。
この時期だ、電気屋は引く手数多で修理に来られるのは明日の昼過ぎということで。

「刹那ん家が1番近いもんなぁ」
「てかなんでクーラーつけてなかったわけ?今日40度越えとか恐ろしいことニュースで聞いたけど」
「まだいける」
「天国にいけるわボケ」
「ライルは暑いの苦手だからなぁ〜。俺はサウナとか大好きなんだけどな」
「おっさんと一緒にすんな」
「んな?!同い年ですよ?!」
「二人共、これでも飲んで落ち着け」

アイスコーヒーを差し出すと、ライルはすぐさま飛び起き嬉しそうに受け取る。

白い首を伝う汗と、上下に動く喉仏がやたらとやらしいと思った。

「ぷはっ、生き返る〜」
「今日世話んなるかわりっちゃなんだが、飯作るからさ、刹那はゆっくりしてて
くれよな」
「…ニールの料理…」

呟いた俺にニールがわっと両手で顔を覆い喚く。

「せっちゃん酷い!俺の料理じゃダメなのかよ?!」
「い、いや…ダメではないんだが…」
「あー、わかるわかる。安心しろ刹那、俺が作るからさ」
「ライルまで!」
「アンタは味覚ズレてんだから大人しく手伝いにおさまっとけって」

まずくはないが旨くもない。
ニールの料理はおおざっぱ過ぎて毎回味も変わる。
ライルもおおざっぱだが味覚は確からしく、どちらかというとライルの手料理の方が有り難い。

「二人して俺をバカにして…まぁ俺もライルの料理食えるなら全然いいけどな」
「じゃ買い出し、兄さん頑張れ」
「俺かよ?!」

ライルはクーラーの冷風が当たる場所を探し、寝転んだ。

「あぁ…ひんやり〜…」
「風邪引くぞ」
「大丈夫ー」
「全く、うちの弟がだらしなくて悪いな?」
「お前が甘やかすからだ」
「はは…ごもっとも」

俺は寝室からタオルケットを手に戻り、ライルに掛けてやる。
へらりと笑ったライルがタオルケットを腹周りに掛け直した。

「サンキュー刹那」
「せっちゃんも充分ライルに甘い」
「風邪を引かれたら困るからだ」

そう言いながらも、ソファーに置いてあったクッションをライルに手渡してやっているあたり

俺もライルに甘いのは否定出来そうにない。





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拍手ありがとうございました!


暑い暑いしてるライルと、暑いの平気な刹那と、暑いの好きではないけど我慢できるニール。
なんだかんだ二人してライルをベロベロにあまやかしてればいいんだ!




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