拍手お礼SS  グラ+ライ *ブラコン!番外〜グラハムさん〜*




※ブラコンシリーズ7〜8のその後のお話です。



休日、兄は仕事のため俺は一人で一日を過ごすことになった。

昼まで惰眠を貪り、天気がいいのも手伝ってか外食へと向かう。
そこで俺は、厄介なものと知り合ってしまった。


「おや、君は!」
「……は?」

目の前が陰ったことと、頭上に降り懸かった声に顔を上げる。
眩しいくらいの金髪に思わず顔をしかめた。

「えっと?」
「ふむ。その反応から察するに、君は弟さんの方だな!」
「…え、えー…」
「おや、忘れてしまったか!先月の銀行立て篭もり事件では、迷惑をかけてしまいすまなかった」

銀行立て篭もり事件、その単語のおかげで、目の前の金髪を少しだけ思い出すことに成功する。
たしか、事情聴取を受ける際に警察で…

「あ、刑事、さん?」
「そうとも。これも何かの縁だ。相席してもいいかね?」
「はぁ、どうぞ」
「改めて自己紹介をしよう、グラハム・エーカーだ。よろしく」
「ライル・ディランディ、こちらこそよろしく」

握手を求められ、素直にその手を握る。
キラキラ輝く金髪の容姿に、瞳は大きく、言葉遣いもどこか変わった感じ。
とにかく、グラハム・エーカーという男は眩しい奴だった。

「あの事件は本当はもっと早く解決できるはずだったんだ。 だがどうにもこうにもキーマンである支店長が要領を得なくてね。 犯人の要求も単純明快でいて奥が深く」

グラハムは器用に食べながらも、もの凄いマシンガントークをかましてきた。
喋るか食べるかどっちかにしろよ! というツッコミする暇さえ与えてもらえない。

「……と、いうわけだったんだ。すまなかった。いやしかし君の勇敢さには感服したよ!」
「…はぁ」

話の半分以上も頭に残らなかった。
こんなに喋る奴には会ったことがない、女もよく喋るが比べものにならないだろう。

「しかし…ロックオン・ストラトス…彼のあの時の狼狽ぶりには驚いた。君達はとても仲がいいんだな」
「え、あー、いや…まぁ」
「なに、恥ずかしがることはないよ。兄弟仲がいいことは素晴らしいことだ」
「そりゃ、どうも」
「………ハハハッ、そうかそうか。君は兄とは違って口下手なんだな。 いやおもしろい、こんなにも容姿は似ているのに、中身は全く違うんだな」

それは違うぞ、グラハム・エーカー。
アンタが俺に言葉を発する隙を与えてないだけだろ。
兄さん…アンタこの人と対等に喋れるのか?
凄いなマジで。

「あーの、つか、兄さんとはどんな関係、なんだ?」
「ふむ、そうだな…。戦友…といった感じだろうか?何度か現場をともにしたんだ。彼らCBには世話になった」
「CBって、事件にも首突っ込むのか?」
「依頼があれば、ね。ロックオン程の狙撃手はうちにもいなくてな」
「ふーん…。アンタと兄さんって仲がいいのか?」
「ハハハハハ!私はいいつもりなんだがな、なぜか彼には警戒されているというか…」
「そうなんだ?」
「仲良くしたいところなんだがな!あぁ、もちろん君とも仲良くしたいな、ぜひよろしく頼むよ!」
「はぁ…」

再度求められた握手に応じ、眩しい笑顔に目を細めた。
この人は背中に太陽でもしょってるのだろうか?
存在感はハンパないし、何故か半目になるくらい眩しい。

「いやぁ、ロックオンとは違い君は優しくて助かる! 彼は会話をするたびに変態だの変人だの変質者だのと悪口を言ってくるからね。 さすがの私も悲しいというものだ!」

ほぼ同じ意味を持つ言葉を上げ連ねる兄さんに苦笑しか浮かばない。
アンタ、流石にそりゃ失礼ってもんだ。

「すみません、うちの兄が…」
「いやいや、構わんよ!あれはあれでじゃれているようなものだ」
「はぁ…そう…」
「うむ、友人と食べる食事は格別だな!ご馳走様だ」

喋りながら器用に綺麗に食べ終えたグラハムはナプキンで口を拭いた。
満足気に頷き、キラキラ輝く瞳が俺を捉える。

「今日はありがとう!仕事でこちらの署に来ていたのだが、君のおかげで素晴らしく有意義な時間を過ごせたよ」
「それは光栄だ」
「よかったらまた今度食事をしよう。ロックオンも一緒に」
「伝えとくよ」
「あぁ頼む。さて、私は戻るとしようかな。じゃあ、また」
「あぁ、また」

「困ったことがあったら」と名刺を渡されアドレスを交換し合い、颯爽と去って行く後ろ姿を見送ってから、 自分の手元に視線を戻した。
まだ半分ほど残っている冷めたピラフに気付く。
グラハムの話に呆然としてしまったせいか手が止まっていたらしい。

「嵐のような人だった…」

名刺にはなにやら長い役職名が数個書かれていて、なんだかとにかく偉い人っぽかった。



後日、食事会が決まるまで嵐のようなメールと電話攻撃を受けたのはできれば忘れたい記憶だ。





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拍手ありがとうございました!

ずっとブラコンシリーズのグラハムとライルに会話をさせたかったんです…!(笑)
一応うちのグラハムはノーマル設定です。
ただの老若男女問わないキザなうざイケメンですwww
ちょっと刹那を気に入り過ぎてたために兄さんに変態認定されました^^



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