拍手お礼SS マイスターズ *光*
「「A HAPPY NEW YEAR!!」」
同じ声がダブッて皆の耳に届いただろう。
真夜中に似合わないバカでかい声に、隣のティエリアが眉を寄せた。
「少しボリュームを下げて下さい」
「新年早々お堅いねぇ」
「夜中ですよ」
「元旦くらいいいだろ」
「まぁつうわけで!」
「「今年もよろしくなー!お前らー!」」
叫んだ二人、ニールとライルはハイテンションで俺達に抱き着いてくる。
ぎゅうぎゅうに一塊になれば、突き刺すような真冬の寒さも少し和らいだような気がした。
「うぐ」
「わっ、二人ともお酒くさい」
「ニールはともかくライルまでハイだったのはこのせいか…」
「おい刹那ー新年からなぁに仏頂面してんだ!」
「寄るな」
「ほらほら兄さん、絡み酒やめろって」
「うーライルー」
まだまともらしいライルがニールを引き離し、俺達を促す。
「行こうぜ」
「そうですね」
「5分のタイムロスだ。早足しなければダメですよ」
俺達は、初日の出を見るべく集まった。
山のあまりの寒さに皆自然と身を寄せ合いぶつかりながら山頂を目指す。
「寒いね…」
「酒飲んできて正解だなーライル」
「まぁな」
「お前らも飲むか?実は缶ビール持ってきた!」
「未成年なので」
「いいじゃねぇか、元旦くらいさ」
「あっついお茶とか飲みたいなぁ」
「…そういえば」
リュックがやたら重い原因であるモノを思い出し、それを取り出す。
「なんだ?」
「沙滋に持たされた」
初詣に行くため出てきた沙滋とバッタリ出くわし、 初日の出を見に行く、と言えば渡されたデカイ水筒。
中身は確か…
「あまざけ…だとか」
「甘酒か。いいものを貰ったな、刹那」
甘酒か何なのかわからない俺達と、知っているらしいく微笑むティエリア。
「つか、でっかい水筒だなぁ」
「五人もいるんですよ、せいぜい一人二杯で終わる」
「甘いの?でもお酒だよね?」
「あぁ、これは子供でも飲んでいい酒だ。身体も温まるし、沙滋は気がきくな」
「へぇ、沙滋のくせに」
「兄さん…」
「…なら、今と、帰りに飲むか」
一緒に渡された紙コップに注ぎ、皆に手渡す。
「いただきます」
「…あ、美味しい」
「あぁ」
「うへぇ…俺ちょっと苦手だ…」
「う…俺も」
俺とティエリアとアレルヤは割と気に入ったが、ニールとライルは微妙だったようだ。
「でもま、温まるな」
「俺、帰りはビールでいい」
「では二人の分も私達で飲みましょう」
「そうだねー」
雑談を交わしながら山頂を目指して進んでいく。
一般人が登るには中々キツイであろう山を選んだせいか、すれ違う人はいない。
「あー疲れてきた」
「そうかな?」
「体力作りが甘いんですよ」
「アンタらと一緒にすんな」
「まぁまぁライル、後少しだぜ」
「時間も…間に合いそうだな」
山頂に近付くにつれ、会話が途切れがちになっていく。
そして、山頂についた。
展望台には俺達の他にも数人がいたが、誰も声を出さずじっと目の前を見詰めている。
数分後、チカリ、と暗闇に光が輝いた。
暗闇を掻き消すように光が広がっていく。
まばゆい太陽が半分ほど顔を出した頃、無意識に呟いていた。
「…明けましておめでとう。今年も、よろしく頼む」
そう言えば、呆気にとらえた顔の皆がこちらを見ていた。
くしゃり、とニールが破顔する。
「よろしくな!!」
次いでライルもニヤリと笑い俺の背中を叩いた。
「よろしく」
アレルヤ、ティエリアも口々によろしくと言う。
太陽の光を目一杯に受け、俺はただ漠然と あぁ、新しい一日が始まるんだ―と想った。
この素晴らしい仲間達と。
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拍手ありがとうございました!
遅ればせながら あけましておめでとうございます!!
今年もどうぞよろしくお願いします!!!^^
ニルライは甘酒苦手だと可愛いです(笑) 実は私も苦手という…
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