*Memorial day*



ニコレ様に捧げます

*パラレル設定
*アリライ同棲ラブラブです


許せる方のみど〜ぞ






俺とあの人の出会いは、そりゃもう単純にそういう場所で、だ。
賑やかなそこに、当時つるんでいたそういう友達と足を運んだ。

見渡す限り男ばっかりの店内に思わず溜息を零す。
声を掛けられることを期待していたが、俺はどうやら毛並みが違った。

つまり、ゲイバーでモテる男ってのはいかにも系なわけで。

お声が掛かることなくチビチビと酒を飲んで暫く経ち、いい加減切なくなってきた頃だ。
背後から耳元に低音が吹き込まれる。

『珍しい感じの奴がいるなぁ。どうした、こんなトコ来て。?迷子か?』

驚いて振り向いたその先には、好戦的に微笑む赤髪の男がいた。


俺は、一瞬でその男に心臓を鷲掴まれていたわけだ。








「なぁアリー、今日がなんの日か覚えてるか?」
「あ゛ー?」

あれから色々とあって、同棲にまで落ち着いた。

アリーは言葉遣いは悪いし捻くれてはいるが、見た目によらず優しい。
ベッドの中以外では、だが。

「知らね」
「ちっとは考えろよ!」
「うるせぇ、昼寝すんだよ…」
「おい!アリー!」

動かなくなった身体を遠慮なく揺すると、素早く頭をひっ叩かれた。
そしてそのまま太い腕に捕まり抱き寄せられる。

「ちょっ、おい!俺は眠くないっ」
「いーから黙って抱かれとけ」

分厚い胸板に顔を押し付けられてしまえば、呆気なく俺の抗議は止まった。

「……バカ」

抵抗しても無駄だ、わかってる。
だけど今日は、記念日なのに。












耳元をごそごそと何かが動く気配に、意識が浮上し始める。

『…あ、おれも…ねてた…』

ぼんやりとした意識のまま、まだまどろみを手放したくなくて緩慢に頭を振った。
嫌々をするような仕種に、頭上から吹き出したような笑いが聞こえる。

「うー…」
「ははっ、犬みてぇ」
「んっ…ひっ!」

耳たぶを軽く食まれ、一気に意識が浮上した。
慌てて身体を離そうともがくと、腰に回っていた腕に力が篭り更に引き寄せられる。

「わっ、ア、リッ」
「バカやろ、落っこちンぞ」
「うっ…」

耳の中にぬめった舌先が侵入してくる。
背筋を駆け登る快感に、アリーの服を掴んで耐えた。

暫くしてアリーは満足したのか、瞼にキスをしてから身体を離す。

「起きたか?」
「起きてたわっ!バカ!変態!スケベ!」
「チッ、お前が大人しいのは寝てる時だけだな」
「誰のせいだっ誰の!」
「あーへいへい」

アリーが起き上がり軽く伸びをし、まだ横になったままの俺を見下ろした。

「で?」
「あぁ?」
「だから、今日がなんだかって騒いでたろ」
「え、あ…あぁっそうだ!」
「で?」
「………覚えてねぇの…?」

起き上がり、アリーのシャツの裾を掴む。
顔を見れないのは、答えを聞くのが怖いからだ。

暫くして、頭上から盛大な溜息が降ってくる。

「っ……」
「…チッ、てめぇはほんと女々しい時がある」
「…なん、」
「面倒くせぇな」
「ッ!」

その一言に涙腺が刺激され一気に視界が歪んだ。

「ま、時々だから…そこが…あ〜〜…」
「ぅ、う…」
「あ?おいっ?泣くなよ!」
「うーっ」
「あーっ、悪かった悪かった!」

アリーは乱暴に俺の頭を掻き回すように撫でる。
次いでその分厚い胸板に顔を押し付けられた。

「っ…ふ、うぅ…おっさん臭ぇ」
「上等だてめぇコノヤロー」
「…今日は…」
「覚えてるよ。なんだぁ、アレだろ……恋人、記念日?」
「っ……!」

もごもごと口の中で言われた言葉に目を見開く。
顔を上げようとしたらもの凄い力で後頭部を押さえ付けられた。

「ぶっ」
「アタリだろーが。チッ、野郎のクセに記念日だのなんだの喧しいんだよガキがぁ」
「……ふ、ふへへ」
「…あンだよ…」
「やっぱ俺、アンタのこと好きだなぁ」
「…そーかい。んじゃま、記念日とやらにかこつけっか」
「あ?…ちょっ」

今起き上がったばかりだというのに、ソファーに押し倒される。
よくこういうことに使われるからか、我が家のソファーは中々にでかい。

「アリー!」
「まだ明るい、とか言うなよ?記念日は一日しかねぇんだからなぁ」
「ばかやろっ!こういう日は普通外に出て食事とかをだなっ」
「あいにく普通じゃないんでね」

まだ15時前だ。
外出して適当に買い物なんかして、ちょっといいとこでディナーして、帰って甘い時間…なんて考えは微塵も持っていないらしい。
悪戯に太ももを這う掌は逃がしてくれそうもなかった。

「んっ…」

スウェットを無理矢理ずり下ろされ、直に肌を撫でられる。

「ッ…エロ、おやじっ…」
「うるせぇよ、エロガキ」
「くぁっ…!」

たった一年の付き合いなのに、正確には一年と数ヶ月だが、アリーは俺の扱いを心得ていて。

その言葉と指先で、俺は簡単に溶かされてしまう。

「ん、クッ…そっ…」
「素直じゃねぇのは口だけだなぁ?」
「ッ!バッカ…!いきな、りっ」
「こっちは素直なのになぁ?」

昨夜の名残のおかげか、乾いた指でもなんとか飲み込む。
引き攣る痛みに顔をしかめると、触れるだけのキスが目元に贈られた。

「気持ち良くしてやっから、素直になんな」
「ふっ…ん、…わか、たから…ちゃんとしろよ…」
「小生意気なこって」

巧みな手淫で追い立てられる。
息をする暇もない程キスを交わしながら、弱いトコロばかりを刺激され瞼の裏がチカチカと光った。

「ふうっ、う、んっ、んッ」

動きを止めていた指がゆっくりと引き抜かれ、後孔まで垂れていた精液を絡めまた中へと戻っていく。
滑りが良くなったソコを、乱暴に掻き回された。

「ヒッ!ん、んん!」
「はっ、ローションがなくてももう充分だなぁ?」
「ぁっ、いっ…れ、のっ…せぇ、だぁっ…!」
「はっは、てめぇが淫乱なんだよ」
「やあっ!んあ!」

身体を蹂躙する掌とは真逆に、その唇だけがやたらと優しい。
涙が溢れればそれを吸い、引き攣った声が出れば柔らかくキスをくれる。

「ひ、くっ…もぉ、いいっ…」
「なにが?」
「ッ、あ…じゅうぶ、だってぇ…!」
「だぁから、ちゃんとおねだりしてみろよ」

ニヤニヤと笑う顔を睨み付け、垂れ下がっている赤髪を一房掴み引っ張った。
噛み付くようにキスをし、起こせと態度で指示をする。

「ンッ…」
「…で?」
「…これ、寄越せよ…」
「ハハッ、可愛くねーの」

アリーの膝に座り込むように腰を下ろした。
アリーは何気なく腰に腕を回して俺の動きをサポートしてくる。
間近にある額にキスをしながら中に飲み込んだ。

「く、んぅっ…う、ぐ…」
「無理すんな」
「ッ、り、じゃね…っ」
「ほら、力抜け」
「はあっ」

するりと脇腹を撫でられ、カクリと膝の力が抜ける。

「ッあ!」
「よし、あと一息だ」
「は…ぁ…アリー…」
「…んな顔すんなよ、めちゃくちゃにしたくなンだろ」

アリーの舌舐めずりをぼんやりと見届けると、途端に腰を強く掴まれ引き寄せられた。

「ッ!ひっ」
「く、」
「ん、んあっ!」
「…はぁっ…ライ、ルッ」
「っ、ん、ん、ふぁ」

アリーに必死にしがみつき、シャツ越しの背中に爪を立てる。
アリーの舌が耳を舐め、耳たぶに柔らかく歯が立てられた。

「ライル」
「あっ…!や、もぉッ」
「く、ハ…イッちまいな」
「〜ッ、やぅ、はぁッ――!」

瞼の裏が白く弾けると同時に、身体の奥に熱いものが叩き付けられる。

数秒のトリップ後、だらし無く開いたままの唇を食まれて意識が戻ってくる。

「は、あ…りー…」
「ん、よかったかぁ?」
「…きくな、へんたい」
「ハハッ、うるせーよ。おら、いつまでもボケてねーで、シャワー浴びんぞ」
「…情緒がねぇなぁ…」
「生憎オッサンなんでな」
「風呂までお姫様抱っことかできないワケ?」
「お望みならしてやんよ」
「腰壊すなよ?」
「こっちのセリフだ」

終わった後の喧嘩腰なやり取りもいまやお決まりとなっている。
憎まれ口を叩きあうのが俺達のスタイルみたいなもんで。

身長は大して変わらない男を軽々横抱きにして、アリーは鼻歌を歌いながら浴室へ向かった。












「これで満足か?お姫さん」
「………なんだよ、ビックリさせやがって…」

シャワーを浴び、気怠い身体をアリーの胸に預け雑誌を読んでいると、夕日が差し込んできた頃に唐突に外出するぞと連れ出された。

向かった先は高級レストランの個室。

「スーツで行くなんて言うから…若干期待はしてたけど…」
「期待ハズレかぁ?」
「…期待以上だ、このやろー」
「ハッハ!可愛くねーな!」

そう言いながらも優しく頭を撫でてくるアリーのネクタイをひっ掴み、ぶつかるようにキスをした。

「っ…ありがとな、アリー。最高の記念日かも」
「…ハ。かも、じゃねーよ」
「今日が終わるまでが、記念日だからなぁ」
「言うじゃねぇか。最後まで期待してろよ、ライル」

背後で鳴ったノックに慌てて身体を離そうとすると、腰に腕が回り抱き寄せられる。

入ってきたウェイターは表情一つ変えずにワインを掲げてみせた。














「また来年も期待してるぜ?」
「来年はてめぇにも期待してぇんだがなぁ?」
「……なにが欲しい?」

暗いベッドの中で、アリーの瞳が妖しく光る。

「そうだなぁ、最高にエロイてめぇ、とかな」
「…………エロ親父」
「うるせーエロガキ」

















----------------------------------------------------------------------------
ニコレ様に捧げます!!!

本人様に限りお持ち帰り自由です。

テーマは“アリライで仲良くしてる”でした!
完成がだいぶ遅くなってしまいすみませんでした!;

アリライが仲良くがもうね…悩みましたー…
あの二人はギスギスした仇同士みたいなもんでしたから、イチャイチャさせるのがとてもっ…!
アリーが人に優しくしてるとこが思い浮かばない!って何度叫んだことか(笑)
まあ結果的にあれですよ、好きな子ほどいじめちゃう的なイチャイチャに落ち着きました^^;
ライルも対アリーだとMになってもいいんじゃないかな!
口は悪いし意地悪だけど、最後はちゃんとライルを喜ばしてあげるカッコイイアリー!ってのも書けて満足です^^

イラストも好きと言っていただけたので、調子に乗って描きました!
落書きみたいなものですが、よかったらどうぞ貰ってやって下さい^^
イチャイチャ(R18)

リクエストありがとうございました!
アリライでイチャイチャしてるという新境地を開拓できました(笑)
嬉しいお言葉もありがとうございます、頑張ります!



Return