*世界は愛に満ちている!*


20000hitリクを下さった、匿名希望。様に捧げます!!

*天使パラレル設定
*ケルディムライルとデュナメスニール
*色々と都合のいい世界



許せる方のみど〜ぞ




澄み切っていた空気がざわりと揺れる。
大気には微かに血の香りが混ざり、穢れの気配もしていた。

ライルは大聖堂を飛び出し、翼を大きく広げ地面を蹴って空高く舞い上がる。
目指す場所は天界の端っこ、地上へと続く場所だ。









「兄さん!」

逸る気持ちを抑え地面に降り立ち、翼はそのままに自身の片割れへと走る。
その場にいたのは悪魔と戦う役割を持った天使達であり、ライルの双子の片割れであるニールもそこにいた。

ニールの翼は汚れて黒ずみ、その身体は傷だらけになっている。

「ライル!ただいま」
「お帰りっ…大丈夫か?」
「あぁ、たいしたことないぜ!」
「傷だらけだ…」
「俺なんて軽い方さ」
「……ん」

確かに他の天使達は瀕死の状態の者もいた。
彼らを出迎えた治癒を司る天使達が、黙々と力を注いでいる。

ライルはニールの背に両腕を回し、額同士を触れ合わせた。
翼が大きく広げられ、ニールの身体を包み込む。

「…………祝福を」

ライルの言葉と共にニールの傷は癒え、悪魔から受けた穢れが吹き飛んだ。

「…治った?」
「あぁ!ありがとな」

ニールはライルの腰を引き寄せその唇にキスをする。
感謝と愛情を込めて。

「さ、帰ろう。もう夜になる」
「あぁ、そうだな」

ライルの腰に回した腕はそのままにニールはその場にいる仲間達に一声かけて、 純白の翼を広げ飛び立った。
その両腕には翼を閉まったライルを抱いている。





「心配した…」
「あぁ、毎回心配させて悪いな。でもこれが、俺が授かった使命だから」
「わかってるさ」

空がオレンジ色から藍色に変わっていく。
その風景にニールの翼はよく映えた。
ライルはニールの腕の中で、翼越しに見上げる空が一番好きだった。














「ご到着ーってな」
「ご苦労さん」
「ベッド連れてってい?」
「……聞くなよ…」

ニールの腕の中にいる自分に選択権はほぼない。
嬉しそうに笑ったニールによって柔らかなシーツの上に降ろされる。

「…良かった…やっとライルに触れられる」
「うん、お疲れ様、兄さん」

今まで明るく振る舞っていたニールだが、二人きりになって漸く弱みを見せた。
微かに震える腕がライルの存在を確かめるように縋り付く。

悪魔との戦いは、毎回が死闘である。
生きて帰れる保障はどこにもなく、悪魔に誑かされ堕天する恐れもあった。
ニールはこんな思いをするのがライルでなくて良かったと心から思う。

「兄さん、安心していいよ。アンタには神のご加護と、俺の加護までついてるんだから」
「…そうだな、本当に俺は幸せ者だよ」

ニールとライルは双子であるが、弟であるライルの方が高位にいる。
天界のヒエラルキーでも第二位の階級にいるライルの加護の力は強かった。
何度となくニールはその力に救われている。

「…ライル、羽に触りたい」
「いいよ」
「へへ、ここ可愛いよなぁ」

ニールにねだられ、閉まっていた翼を解放する。
二対の翼をもつライルは、一対の翼だけ耳の少し上から生えていた。
その翼は小さく愛らしい。

「可愛いっていうな…」
「だって可愛いもんなぁ」
「ッ…くすぐ、った…」
「可愛い可愛い。食べちまいたいくらいだ」
「ぅわっ!」

その小さな羽の根本に指を這わせ、折り曲がる部分を甘噛みする。
ライルは肩をびくりと跳ねらせた。

「ちょっ、バカ!」
「ふわふわでさらさら」
「っ…ううー、くすぐったいからやめろって!」

はむはむと甘噛みをするニールを引きはがそうとするがビクともしない。
舌を出してそこから根本までをなぞるように舐めるものだから、ライルは小さく悲鳴を上げた。

「やっ、だ…!」
「だめ、逃がさねーよ」

しっかりと腰に腕を回し引き寄せる。
羽を何度も甘噛みし、舐め、満足したら今度は羽の下で真っ赤になっている耳たぶに噛み付いた。

「うあっ!」
「気持ち?」
「違っ!くすぐったいっつってんだろ!」
「ホントかぁ?」

にやにや笑うニールの手の平が悪戯に臀部を掴む。
布の上から奥を擦れば、ライルは短く喘ぎ声を上げた。

「あ、あ、あ…にい、さっ…!」
「ん、こっちもだろ」
「うっ、あっ」
「たくさん愛させて?」

会えなかった時間を埋めたいが一心で、ニールはライルの身体を貪り始める。

永久とも呼べる時間を持つ存在の中でも、死に近い位置にいるニールは一日一日を大切にしていた。
そんな兄を持つライルも、二人で過ごす時間は一瞬でも大切なモノだと感じている。

「兄さんっ…俺、も、愛してるからっ…んっ」
「ライル…」

ふにゃりと微笑み合い、ライルはそっと背中の翼を閉まう。
それを合図にニールが覆いかぶさるようにライルをシーツに押し倒した。














愛し合うことは美徳である。
我等が神は、愛に関してはもの凄く寛容だった。

親族だろうと同性同志だろうと、天使だろうと悪魔だろうと、愛し合うことは素晴らしいことだと我等の神は説く。






「んく、あっ!あぁ…や、にいさっ!」
「久しぶりだからな…ちゃんと慣らしてからじゃねーと」
「だか、らってぇ…そこばっか…変にな、あ、あ」
「んん?他のとこも触ると、お前さんすーぐイッちまうからなぁ」
「んあぁッ!」

言うや否や乳首に吸い付けば、ライルは身体を跳ねらせ少量の熱を放った。
ニールはそれを指先に絡めライルの眼前に持っていく。

「ほーらな?」
「〜〜ッッ!バカ!」
「ハハ、ほんと可愛い」
「かわいっ…て、言うなぁ…」
「ごめんごめん、機嫌直して、可愛い顔見せて」
「だからぁっ」

顔を隠す両腕に優しくキスをし、やんわりと腕を解いた。
切なげに寄せられた眉と潤んだ瞳と、上気した頬に思わず加虐心が擽られ苦笑する。

「…にいさ、俺も触りたい…」
「お?いいぜ、ほら」

腕を引っ張り起き上がらせ、ライルはへたりとニールの足の間に座り込んだ。

「あ…兄さんももうトロトロじゃん」
「お前を前にして我慢なんて出来ないからなぁ」
「ふふ、熱い」

そっと握り込み、愛おしむように撫で上げる。
頭上からニールの詰まった声を聞いて満足げに微笑んだ。

「あっ…んう…また…ッ」
「慣らさなきゃダメなんだって」

ニールはライルを抱き寄せ緩んだ後孔に指を差し入れる。
抱き合う形になり、兄の欲望が視認できなくなったのが不満らしく、ライルは目の前の肩に噛み付いた。

「いてて、こぉーら」
「ンンッ!だって、兄さん、の、俺もっ…」
「わかってるよ。なぁライル、時間はたっぷりあるんだ。先に一回繋がらせて?そしたらたくさんイチャイチャしよう」
「………オーライ」

ぶすぶすといった声音だったが了承を得て、ニールは中を解す指を一本増やした。
ライルの甘い喘ぎ声が間近で鼓膜を揺らし、ニールはゾクリと身体を震わせる。

「たまんね…」
「ふあっ、ああぁ…お、きっ…なった…」
「ッ…そういう可愛いコト言わないの!」
「ひぁあっ!!やっ、やだイく!」

1番感じる場所を執拗に擦られて逃げようと身を捻れば、ニールはすかさず腰を引き寄せ頭の羽の根本を食む。
途端にライルの身体から力が抜け、ニールの膝の上に座り込んだ。

「あうぅっ…やぁ…ッ」
「イイ子にしてろよ?もうすぐ挿れてやるから」
「は、はぁっ、ン!そっ、れぇ…!はんそ、く!」
「ココが弱いのも、本当可愛い」

頭の羽を擽り、根本を甘噛みする。
ライルはそれだけでたまらないのか、小さな悲鳴を上げてまた少しだけ熱を吐き出した。

「…あ、んぅ…兄さんっ…も、頼むから…コレで、めちゃくちゃにして…」

ライルは仕返しに、ニールの張り詰めたソレの先端に爪を食い込ませ耳元に甘くねだる。
ニールの詰まった声を聞き、肩甲骨を摩った。

「うぁッ…」
「に、さん…ほら、早く」
「わか、わぁったよ!ソコ触んなっ」
「やぁだ」
「ッ、く、はっ」

ニールもニールで羽の根本が弱いのだ。
今は体内に閉まっていて見えないが、羽を広げればちょうど肩甲骨がある部分が根本になる。
仕返しとばかりに弱い部分を弄られニールは音を上げた。

「〜〜コラ!」
「わっ」
「そんなに欲しかったのかぁ?悪い子だ」
「ぁ、にい、さんっ…」
「一つに、なろうな」

引き抜かれた指の代わりに自身を宛てがう。
ライルはゴクリと喉を鳴らした。
それに気付いたニールは優しく唇にキスをしてから、動いた喉仏を唇で挟む。

「んあっ…くぅぅ、うあ…はい、てっ…るッ」
「ンっ…中、熱っ…」
「ひあ、はっ、あ、あ、にいさんっ…にいさん、だっ…!」
「あぁ、ココにいるよ」
「にいさん、にーさっ…」

しがみついて善がるライルの背中を撫でて宥め、じわじわと胎内に自身を埋めて行く。
たっぷり時間をかけて埋めきれば、ライルはその間に落ち着いたのか甘い吐息を零し、中を確かめるように動かした。

「ンッ…にいさん、気持ち良いか?」
「あぁ、良いよ。あったかくて…ライルと一つになれて、凄く幸せだ」
「俺も…。はぁッ…、動け、よっ」
「ほんとにお前さんは」

要望通り下から突き上げてやれば、ライルは素直に嬌声を上げる。
一刻も早くニールが欲しいとばかりに中はうねり収縮しニールを追い詰めた。

「くっ、う、ライルッ」
「あ、あ、あっひあ!ぁあ、んううっ!」
「もっ……出す、ぞっ」
「ン、んう、にいさん、にいさんっ」
「ライルっ…愛してる」
「ッ、く、あああああっ」

一際強く突き入れ、最奥で熱を放つ。
ライルも中に放たれた感触と前立腺を強く擦られたことで、遅れて熱を放った。

「あ、あ、あぁ、ひ」
「ッ…ふ、ぅ…は…ライル?大丈夫か?」
「ん、ん。中、兄さんのでいっぱぃ…」
「………」
「ぅわ?」

うっとりと呟かれた言葉にニールはなんとも言えない表情になる。
中の変化にライルも間の抜けた声を上げた。

「兄さん?」
「よし、このままもっかいだ」
「え、えぇ?!ちょっ、あ!」

言うや否やニールはライルをベッドに押し倒し、腰を抱えて律動を再開する。

「にい、さっ!ふ、ああぁあっ!」
「ライル、ライルッ」
「んん、うぁ、あ、あああっ」

一日が終わりを告げても、二人の行為は暫く続いた。














「怠い」
「ごめんなさい…」

ニールは俯せになったライルの腰に両手を翳し、治癒の力を注ぎ込んでいる。
むすっと眉間に皺を寄せるライルとは反対に、ニールの謝罪を言う口元はだらしなく緩み、幸せそうな笑みを携えていた。

「…にやにやしてるだろ」
「えっなんでわかんの?!」
「お見通しだコノヤロウ」
「ごめんなさい…」
「…ま、俺も幸せだから、いいけどさ」
「ライル…」

二人はふにゃりと笑い、惹かれ合うままキスをする。




「なぁ、夕方になったら散歩行こうぜ。言っとくけど、俺は歩かないぞ」
「えっと?つまりー…空中散歩、てことでオーケイ?」
「オーライ」
「よし、んじゃ腹ごしらえしないとな」




本日は安息日。
天に住まう者は皆、働いてはいけない穏やかな一日。
雨の降らない天界はいつも晴天で、柔らかな陽光に溢れている。
太陽の沈む頃、二人は家を出てた。

ニールが純白の翼を広げ、柔らかな風を起こす。

「おいで、ライル」
「ん」

兄の腕の中に収まれば、ふわりと身体が浮き二人は空へと舞い上がった。

「…うあ……やっぱ、すげーなぁ」
「あぁ、綺麗だ」

世界の全てを凝縮したような空の色に、二人して嘆息する。
ライルは身体を捻りしっかりとニールに抱き着いた。

「俺、翼越しに見る空が好き。真っ白な翼、綺麗な翼、兄さんの翼が大好きだ」
「俺もお前が大好きだよ」
「っ……たく、勝手に解釈すんなー」
「はは、だってそういうことだろ?」
「はいはい、俺は兄さんが大好きですよー」
「もっと心を篭めろよっ」

空中でひとしきりじゃれた後、世界に闇の帳が落ちきる前にニールは翼を翻す。




こんなにも美しく愛しい世界。
ライルが大好きなこの景色を、自分は守り抜く。

ニールは決意を新たにした。




そして世界はまた始まる。







----------------------------------------------------------------------------
20000hitリクを下さった匿名希望。様に捧げますうう!!
大変遅くなりました!!!orz
遅くなったわりには駄文で申し訳ない限りでございます(´д`;)

でもめいっぱいの愛情を籠めて書き上げました!
もうね、イチャイチャラブラブさせたりたかったのですよ…^^

羽の付け根が性感帯な双子を弄り倒したいです。

あ、ケルディムの羽は二対なのか三対なのかわからないんですよねー;
三対で描かれている絵画もあれば、二対の翼を持つ〜って書かれているものもありまして。
今回は二対にしてみました^^むしろ頭の羽があればいい(キリッ)

ケルディムはキューピッドの元になっていたりして可愛い!
赤ちゃん天使の姿で描かれるほど可愛いケルちゃん萌。
身体が無いという記述もあったりと調べるとキリがないので大変でした;

楽しかったです!羽まぐまぐ!

匿名希望。様、ありがとうございました!!!^^




Return