*My world is Lyle!*



*二期、ニール生存設定
*ニールが病んでます
*刹→←ライ要素有り

許せる方のみど〜ぞ






お前がいない世界なんて

考えられない!!!













四年もの時間を、治療カプセルの中で過ごした。
やっと身体が出来上がって、目覚めたその頃にはもうCBは活動を再開していて。

何か雰囲気の変わってしまった王留美に見送られ、小型輸送艦でトレミーに向かう。





そして俺が出会ったのは、世界で何よりも愛していた俺の片割れ。





悪い夢だ

そう思うのと同時に、俺の心は歓喜に踊っていた。





「なぜ王留美は何も言わなかったんだ!!」
「再生し切れるか、わかんなかったんだってよ。お前らをぬか喜びさせたくなかったんだ」
「それでも僕は…!」

熱烈な歓迎をしてくれるメンツ一人一人と会話を交わし、ようやく、1番奥で硬直してしまっていたライルの前に辿り着く。

自分でも驚く程甘い声が出た。

「ライル」
「っ…!」
「…久しぶり、だな」
「死んだって…聞いた…」
「うん、9割方死んでたさ」

逃げるように視線をさ迷わせる姿は、子供の頃と変わらない。
あの頃は、俺から逃げるライルを俺は追わなかった。

だけどさぁ

こんな、こんなカタチで、こんな場所で、また逢えたんなら

俺はお前を逃がさねぇ。





「ニール、ライルを連れて来たのは俺だ。すまない」

ライルに手を延ばそうとした瞬間、俺達の間に入ったのは刹那だった。
意外な介入に、言葉を失う。

あからさまに安心したようなライルの表情と、そっと刹那の後ろに隠れる姿を見てしまったら

胸にドロリと悪いモノが生まれた。





「…あぁ、」
「ライルにも、世界を変える意思があったから、連れてきた」
「あぁ」
「だがキッカケを与えたのは俺だ、すまない。責任はとる。ライルは、俺が守る」

するりと、ごく当たり前のように腕を上げてライルと俺の間に境界線を作られる。

その行動と言葉に、カッと頭に血が上るのがわかった。

「どけ刹那」

低く唸るような声で、乱暴に刹那の肩を掴み払い、ライルの腕を掴んで掠うように引きずる。

「いぅっ」
「ニール!」
「こいつと二人で話がしたい、着いて来るな」
「兄さ、」

唖然とするティエリア達に構うことなく、俺はライルを連れてブリッジを出た。









「兄さん、離せよ、痛い」
「離したら逃げるだろ」
「……逃げ…ないよ」
「逃げるさ」
「宇宙のどこに、どうやって逃げろってんだ」

適当に入った部屋は調度よく反省部屋。
壁に背中を押し付けて瞳を射抜くと、またあからさまに動揺した。

「刹那の傍だ」
「なに、言って…」
「刹那のところに逃げる気だ。わかるさ」
「っ……!」

なぁ、いつから?
いつからお前は刹那に懐いてしまったの?

何故刹那は、俺の大事なモノを奪って行く?

「逃がさねぇよ」
「っ、兄さっ…」
「お前がいない世界なんて、考えられねぇ」

硬直した身体を抱き込むのは簡単だった。
不規則な呼吸が耳を擽る。
震える身体を更に強く抱きしめた。

「お前がいない世界なんて、必要ない」

あぁ、やっと捕まえた。
もう離さない。

ライルの身体から力が抜け、だらりと俺に凭れ掛かる。

「……兄さん…」
「もう二度と離れないし離さねーよ。だから、安心して俺に堕ちてこい」
「…俺は…」
「もう何も、心配いらないさ」
「…………あぁ、にーる」

震える両手は、遂に俺の背には回らなかったけど
溜息と共に漏れた俺の名に満足した。

「一緒だ、ずっと」







刹那なんかに渡さない。
ライルは俺のだ、俺の全てだ。

背後の扉がシュンと鳴り、腕の中のライルがビクリと身じろぐ。

「…ニール、」

呼び掛けられた声に、笑顔を作って振り向いてやる。

「どうした刹那、野暮なことしなさんなよ」
「…ライルは、お前に怯えているように見える」
「っ!」
「違うか、ライル」

問い掛けられたライルはまたふるりと震え、否定も肯定もなしに俯いた。
頭を抱き寄せ、刹那なんかにライルの表情が見えないように隠す。

「…ニール、ライルを離してやってくれ」
「ふざけんな、こいつは俺の弟だ、俺の片割れだ。離す理由も必要もねぇ」
「そう思っているのはお前だけだ」
「ンだと…?」
「ライルは、お前から離れたがっている」

再生した脳は、少しばかり不安定で
感情のブレ幅が狂っていた。

怒鳴り、勝手に口から罵声が飛ぶ。

「てめぇに俺達の何がわかる!!散々っぱら俺から奪っておいて!次はライルか?!ふざけんな!!」
「にぃさんっ…」

弱々しく、けれどもしっかりした声で発せられたソレにハッと我に返った。

視線を向けると、困ったように笑うライルがいて。

「兄さん…大丈夫、大丈夫だ。俺は、兄さんの傍にいるよ」
「ライル!」
「っ…はは、だよな?そうだ、ライル、お前だって俺と離れたくないもんな?」
「あぁ、こうしていたい」

やっと背に回った腕に、泣きそうなくらい歓喜した。

「ライル、可愛いライル」
「大丈夫だよ、兄さん…」

ライルの肩に顔を埋め、抱き返すと背中をあやすように撫でられる。

「…お前がそれでいいなら、俺はいい。だが…」
「刹那、」
「いつでもこちらへ来い。俺はお前を守る、そう決めた」
「……あぁ、考えとくよ」

今まで黙って聞いていられたのに、ライルの返答を聞いたら思いきり身体を引き離し怒鳴りつけていた。

「考える必要なんてない!ライル、お前を守るのは俺だ!だから考えるなんて言うな!!」
「に、兄さん…」

驚きに見開かれた目を見て、ハッと我に返る。

「…ごめん、違う、違うんだ…ただ、お前には俺がいるって…!」
「…あぁ、わかってる。だから兄さん、そんなに怯えないでくれ」

身体と脳みそと心が、バラバラになっているみたいだ。
ライルに抱きしめられるとなんとかバランスを保てるそれら。

情けないくらいに、俺は不完全だった。

「…刹那、頼みがある。みんなに、兄さんの部屋の用意と…」
「あぁ、了解した」
「…サンキュ」
「…無理はするな」
「してねーよ、だって俺ら、二人っきりの家族だからな」
「…わかった」

刹那がやっと部屋を出て行き、薄暗い室内に二人きりになる。
ライルの体温が気持ち良くて、分けて欲しくて、ただずっと強く抱きしめていた。





「兄さん、お帰り…」
「…ただいま、ライル!」





唇にキスをして、15年ぶりのその味を味わう。
もっとずっと、もしかしたらこの先一生味わえないと思っていたソレに夢中になって貧りついていた。

鼻から抜ける甘く高い声が耳に心地良い。
徐々に力が抜けて行く身体と一緒に床に膝をついた。

「ふ、ぁ…兄さん…」
「ん、ライル…愛してる…」
「俺もだ、ニール」







離さないと、何があっても離れないと

狂った頭で、壊れた心で、新しい腕で、誓う。





ライルを俺の中に閉じ込めて、大事に大事に愛するんだ。







二人で一緒に世界を変えて、誰も知らない、誰の声も腕も届かないところに行って、二人で。

二人きりの世界を創ろう。















あぁ!
ライルがいない世界なんて考えられない!!













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ニールは、おかしなくらいライルを愛してる。
ニールがライルに依存しきってるっていう関係も大好きです^^
ライルが愛しすぎて狂ってるニールと、それを受け入れるライル!萌!!


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