*ベイビー*



*二期後
*刹ライ


許せる方のみど〜ぞ





「赤ちゃん……いいな」



頭上からポトリと落ちてきた言葉に硬直する。
その言葉と、それを言った人物があまりにもピンとこないからだ。

恐る恐る見上げると、刹那はいつもの無表情でダンベルを持ち上げている。

「……あの、刹那?いま…」
「今日、アレルヤ達の子供を見たろう」
「あ、あぁ、うん。可愛かったな」
「…小さくて、柔らかくて…抱かせてもらった時潰してしまわないかと心配になったが」
「うん、すげー緊張してたもんなアンタ」

刹那がダンベルを足元に置いた。
決して柔らかくはないベッドが、ギシリと嫌な音を立てて沈む。

「………俺も、子供が欲しい」

背中に覆い被さって耳元で囁かれた言葉に、今度は身体だけでなく思考も停止した。

するりと腰を撫でた武骨な指先の感触に我を取り戻す。

「なっ、なに言ってんだ!アンタまさか俺に産めとか言わないよな?!」
「そのつもりだ。マリーが言っていた、赤ちゃんは愛の結晶だと」
「ふ、ざ、け、ん、な!アンタ保健の勉強したことねーのか!」
「ほけん…?残念ながら俺が学んだことは戦い方だけだ」
「…あ、ごめん………。じゃねぇよ、悪かったけどさ!いいか!男は子供孕む内臓持ってねーんだよ!」
「そうなのか?」

刹那はそういうやいなや俺をひっくり返した。
インナーをめくって腹を撫で回す。

「うわ、ちょ…!や、やめろっ」
「…アンタなら、産めそうな気がする…」
「アホか!!」
「俺は新人類だ。俺に不可能はない」
「いやそこは不可能であってくれ」

刹那はさっさとズボンを脱がしにかかった。
慌てて押さえるが刹那の腕力に敵うハズもなく、下半身だけ丸出しのみっともない格好にされる。

「おいおいおい!刹那!」
「大丈夫だ、ライルと俺ならできる」
「もうやだアンタのそういう意味不明な自信!」
「俺がガンダムだ」
「尚更産める要素がねーよ!!」
「子供が出来るよう、頑張ろうライル」
「俺は嫌だね!」

喚く口を塞がれ、あっという間に俺の熱を上げられた。

浅い呼吸を繰り返し、中で脈打つ刹那に意識が集中する。

「せ、つな…いつも、より…デカ、イ…?」
「…言ったろう、子作りだ…」
「…う、ぁ、マジで、孕めるわけねー…っだろ」
「大丈夫だ、できる」

刹那のいつもの赤茶の瞳が、美しい虹色に光っていた。

「あ、あ、あ…う、む、むり…ひああ」
「ライル…愛してる…俺の子を、産んでくれ」
「…!ひゃ、せ、つなぁっ」

熱い熱い飛沫が中で弾ける。

俺はその瞬間




―まじで、できるかも

熱に浮かされた頭の片隅で、そう思った。















「赤ちゃん、できねーな」
「…俺がガンダムだ…俺は変わった。俺なら…」
「…はぁ、刹那ぁ、アンタさぁ、俺だけじゃ不満なワケ?」
「そんなことはない!ただ、ライルとの愛がカタチになったら…きっと幸せだと …」
「…うん、でも刹那、俺は刹那がいるだけで幸せなんだ。子供に刹那をとられちまうの、俺ヤダよ」
「ライル…」
「…刹那、俺生まれ変わったら絶対女になるから。赤ちゃんは来世で、俺に宿してくれよな?」
「…!来世…来世なんて…」
「あるよ、アンタに不可能はないんだろ?生まれ変わったら俺を見付けて」
「……あぁ、わかった」
「うん、だから今は、今は俺だけを愛せよな」
「わかった…」







刹那の子作り計画は、なんとか来世に持ち越せたようだ。

もしも生まれ変われたら、俺はまた兄さんの兄弟で、刹那の恋人になりたい。

その時は、きっと。





来世で会おうぜ、マイベイビー。













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刹那が感化されちゃった話^^

アレマリの赤ちゃんと、二人のとろけそうな幸せな顔を見て
刹那も赤ちゃんが欲しくなっちゃいました。
ライルにもあんな幸せそうな顔して欲しいなぁって思ったんですよ!

しかし、来世でライルが女の子になって兄さんは兄さんのままだとすると…
刹那…ライルを嫁にもらうまでの道は茨道だぞ…


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