*トライアングル*
*二期、ニール生存設定
*クラライ有り
「つーわけで、今んとこ動く気配はナシ。アロウズも最近は大人しいもんだしな」
『そう、だな…この静寂が逆に気に掛かるが。今は休息と、各勢力との連携を謀るいい機会だ』
携帯端末の向こうに、ノイズ交じりで映るクラウスの笑顔は疲れたものだった。
「…定期連絡終了。なぁクラウス」
『なんだ?』
「ちったぁアンタも休みなよ。大将が倒れちゃ意味がない」
『…あぁ、心配してくれてありがとう。嬉しいな』
ニッコリと、素直に告げられた言葉に、少し照れてしまい俯く。
「どーいたしまして」
『君も休むといい、そちらは何かと気を遣うだろう』
「うーん…遣うっちゃ遣うね」
『お兄さんとは、仲良くやれているのかい?』
ドキリと心臓が鳴った。
十年近くぶりに再会した双子の兄、ニール。
彼とは仲良く、を通り越した仲になってしまっているからだ。
かくいうこの電波の向こうにいる、クラウスとも。
「あぁ、仲良くやってるよ」
『そうか、良かった。ライル、何か辛いことがあれば…いつでも連絡をくれ。私が力になれるのならば…』
「ん、サンキュー」
恋人とは言えない仲だった。
傷を舐め合っていただけかもしれない。
それでも、兄がいない寂しさを、孤独を埋めてくれたのはクラウスだったから。
じわりと、罪悪感が生まれる。
「あぁそうだ、今度そっちに行くよ。休暇があるんだ」
『本当か?それは嬉しい、いつ頃なんだ?』
「えーっと」
予定を入れたフォルダを開こうとした時に、背後の扉が鳴った。
『ライル、いいか?開けるぜ』
「なっ、ちょ!」
ニールには部屋のロック解除ナンバーを教えてしまっている。
制止するより早く、扉が開いた。
慌てて携帯端末をベットの下に落とす。
「?何してたんだ?」
「別に?そりよりなんだよ兄さん」
少し不自然な体制でベットに座る自分にニールは不審そうにしながらも、見逃してくれた。
隣にドカリと腰掛ける。
「お前の顔が見たくなった。つか触りたくもなった」
「…あのな」
「充電させろ〜」
「うぅ、苦しい…」
隙間など作るまいと抱きしめてくるニールの肩越しにぼんやりと部屋を見渡した。
ぼんやりしている場合ではないじゃないか。
サァっと血の気が引くのがわかる。
携帯端末は、まだクラウスとの通信が繋がっているのだ。
「兄さん、苦しいから。離れろよ」
「ん〜?ツレないこと言うなって」
「ちょ、っと」
耳の裏にキスされて、うなじに舌が這う。
ゾクリと背が粟立った。
「にぃ、さんっ」
「…ライル、もっと触らせて…」
「や、バカ、嫌だって!」
このやり取り全て、クラウスの耳に届いている。
そう思うと更にパニックになって慌てふためいた。
恋人ではないのだから、そう焦る必要もない。
けれどただの友人でもない。
今からニールがしようとしていることを、クラウスともしていた。
自分に好意を持って、愛情を持って、優しく抱いてくれたクラウスに
クラウスに聴かれる…。
ドサっという音と共に背中に鈍い衝撃が走った。
目を開けると、ニールの雄の顔。
「ロックは、ちゃんとしたぜ?」
「そうじゃなっ…!今日は嫌だっ」
「なんで?いつもはそんなこと言わないクセに」
こうなってしまったニールは駄目だ。
無理矢理押さえ付けて身体を暴こうとする。
逃れる術はない。
『クラウス頼むっ…!切っていてくれ!』
願いが通じることだけを祈り、ニールの唇を受け入れた。
「ん、んぅ、ふぁっ」
「もっと、声出していいんだぞ?気持ち良いなら、出して」
「ひぁ、やっ、んっ」
極力声を出さないように唇を噛んでいるのに、ニールは嬉しそうに意地悪をしてくる。
弱いところばかりを攻め立てて、大した刺激はくれない。
「や、だ…兄さんっ」
「ちゃんと声出せって。じゃなきゃまだまだ意地悪するぞぉ」
「んん!やぁぁ…ぅんっ」
浅い場所で指を抜き差しされて、そのもどかしい感覚にいい加減我慢の限界が近付いてきた。
「に、さっ…ふぅっ…ちゃんと、しろよぉっ…」
「…可愛いな、お前は本当に」
「んっ!あ!」
「どうして欲しいか言ってみろ」
「!バ、カ!やだ、そんなんっ…」
「じゃなきゃおあずけだ」
「ひ、ひどいっ…!」
「ごめんな、可愛いとついつい意地悪したくなる」
悲しげに微笑まられたって、困る。
どうして欲しいかなんて言えるわけないだろ。
だってもしもまだクラウスが通信を切っていなかったら…
そんな悪趣味な奴じゃない、そう思いたい。
でも意外と…悪趣味だったような気もする。
「ほら。ライル」
「んくぁっ?!」
今まで浅い快感に浸っていた身体は、途端に突き上げられた前立腺に驚いた。
ビクビクと震え、先走りが飛び出す。
「もっと欲しくないか?」
「あ、あ、ぁっ…くぅっ…」
「指、すげー締め付けてくるぜ」
「や、だ、やだぁっ…兄さんっ…」
携帯が気に掛かる。
クラウスに聴かれてるのでは?という不安が、何故だか妙に興奮する。
快楽に負ける―。
「あ、ぅっ…もうっ、お願っ…ちゃんとシてぇっ…!兄さん、もっと、擦っ…て
…」
「…よく出来ました。いい子だな、ライルは」
「ひぁぁっ!」
二本の指で前立腺をつままれ、グリグリ擦られた。
腰から波のように襲ってくる快楽に瞼の裏がチカチカする。
「うあ!ぁぁあっ、も、もっと、欲しっ…兄さんっ」
「やるよ、これだろ…」
引き抜かれた指の代わりに、熱い塊が入口に押し当てられた。
「簡単に、飲み込んでく…ライ、ル、見ろよ…」
「うはっ、はぁっ、ひぃ」
「熱っ…中どろどろで…溶けそうだ」
「にぃさっ、あ、ぁあ!苦しっ、うあ!」
足を肩にかけられて揺さ振られて、身体を折り曲げられてキスされる。
奥の奥にまでニールの杭が挿さって、自身のはニールの腹で擦れた。
「んぅぅ…ふ、ん」
「ライ、ル…なんだか随分と、感度がイイな?」
「んっ!ふぁ、なにっ…」
「意識が散漫してる。なのに、やたら感じてる」
「うぅっ、んっ、ぁあ…」
「…今日のお前、なんか変だ」
「や、あ!兄さんっ!」
「でもすげーエロイ、可愛い」
心臓がいい加減破裂しそうだ。
ニールにバレそうな恐怖と、クラウスに聴かれてるかもということへの羞恥。
なのに快楽だけはやたらデカくて
「っ…あ、は!おかしくっ、なりそ!」
「んっ、キツ…」
「にいさ、にいさん、あぁあっ、あ!」
「ライル、そんな締め、付けんなっ」
「ふぁっ、あーっ、あぁあっ」
「うっ…」
「んあぁぁっっああ!!」
熱い塊が中に注ぎ込まれ、飛びそうになる。
なんとか残った意識が、靄のかかる瞳でニールを見詰めた。
「…にぃ、さ…」
「ん、意地悪してごめんな?愛してるよ、ライル」「ん…」
純粋に、愛情の篭った優しい瞳に見詰め返され、ライルは安堵と共に意識を手放した。
まさか、まさか。
ライルは携帯を握り締め冷や汗をかいていた。
そんなハズは。ない。
だってクラウスは紳士だ。
きっと、多分。
…………エセだけど。
意を決して届いているメールを開く。
二行しかないそれにサッと目を通した瞬間、思い切り携帯を放り投げた。
「最低だぁぁぁあ!!!このっっ、悪趣味エセ紳士!!!」
ライルの叫びは防音性の高い自室にだけ響き、ハロの音声認識機能を少しだけバカにさせた。
『おはようライル。昨夜の音声は全部録音したよ。君は可愛いなぁ』
大気圏の向こうにいるクラウスには、ライルの悪態は届かなかった
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クラニルライは美味しいです!
クラウス=愛人、ニール=恋人、みたいならいるんが可愛いです!
クラウスは悪趣味だと思う。そして負けず劣らず兄さんも悪趣味だと思うよ!!
3Pしたらさぞかし酷い目に遭うんだろうな、らいるん…(悶)